
目指すのは、依存ではなく「自立」
教室を経営する上での、私の想い。
それは、「自立」です。
ここでいう自立とは、「自宅で一人でも縫えるようになること」です。
私は、生徒さんに、一人でも縫えるようになってほしいという想いがあります。
教室経営も商売ですから、「先生がいないと縫えない、何もできない」という依存の形を作り上げることもできるでしょう。
でもね、私はそういう形は取りたくないのです。
自宅でも、一人でも、どんどん縫えるようになって、ニットソーイングを楽しんでほしいと思っています。
なので、マスターコースも勧めます。
(カリキュラムが修了したから、もう来ないでねと言ってるわけではないですよ。)
自立のタイミングは人それぞれです。
わりと早い時期からご自宅で縫ってる方もいらっしゃるし、これは人と比べるものではないので、その時期が来るまでそっと見守ります。
「先生のいないところで、一人で縫ってみる。」
これってすごく勇気のいることだと思います。でも、最初の一歩を踏み出してしまえば後は慣れます。
私はすぐ近くにいるんだし、分からないところはすぐに持ってきてもらえばいいことですからね。
特にこのコロナ禍では、「家で縫えるようになってて、ほんとに良かった!」と言われる方が多いです。
日々成長していく生徒さんの、自立の瞬間を感じる時、教室をしていてよかったな~と思う瞬間でもあります。
私が教室で心掛けていること。
私が教室を運営する上で心掛けていること。
生徒さんが快適に過ごしていただけるように、
お部屋を整えること。
笑顔でいること。
それから、教室に通うみなさんに、その日何か一つでもいいから「ここに来て良かったな。」と思って帰ってほしいということ。
何でもいいんです。
たとえば
○新しいことを一つ学んだ。
○好きな生地を見つけた。
○作品が出来上がった。
○他の生徒さんと楽しく話した。
○たくさん笑った。
○何だか癒された。
わざわざ時間とお金を使って通ってくださる生徒さんたち。
「ここに来ると楽しい。また来たい。次が楽しみ。」そう思ってくださるといいな~。
ただ「縫う技術を習う」というだけでなく、プラスワンの楽しみを提供できたらいいな~。
そんな想いで毎日過ごしています。
「失敗」は、失敗ではない。
教室では、間違って縫ってしまった時、極力糸をほどくことをしません。
それは、生地が傷んだり伝線したりするリスクがあるから。
間違って縫った時、「失敗した~。」と落ち込む方もいるけれど、私は「失敗」は気付きと学びの機会だと思っています。
どこで間違いやすいか、が分かったということ。
次からそこを注意すればいいだけのことです。
糸をほどかずに修正する方法を知る機会だし、
糸のほどき方も知っておいた方がいい。
そう思うと気が楽になるでしょ?
失敗したからと言って、私が怒ることもありませんし^^
気楽に楽しんできましょう♪
私が教室を始めようと思った理由
今日は、私がニットソーイング教室を始めるに至った経緯をご紹介します。
十数年働いていた職場を辞め、何をしようかな~と考えていました。当時はとにかく疲れ切った心身を休めるため、とりあえず好きなことをしていたんですね。
もともとミシンで作るのが好きだったし、小物やバッグを作って友達にあげたりしていました。
「イベントに出てみたら?」というお誘いを受け、それからいろんなイベントに出展し始めました。
そうしているうちに「ニットソーイング」というものに出会い、遠くてお金がかかるけど思い切って自分に投資してみよう!と通い始めたのです。
習い始めたら楽しくて!
そのうち洋服のオーダーが入るようになりました。
通い始めて半年くらい経った頃だったかな、「自宅で教室を開けるシステムがあるよ。あなたはアトリエがあるからそこで教室をしたらいい。」と先生がおっしゃって。
最初にそれを聞いた時は、「え~っ?私が教えるなんて、そんなの無理。」と思ったんですね。
でも、よーく考えてみたら、オーダーで作るよりも、縫えるようになる人を増やしていった方がいいのでは?と思い始めました。
オーダーが立て込むと、けっこう疲れもたまって・・・。この状態をこの先ずっと続けていく自信はないな、と。
それよりも、「教室」という形で縫える技術を習得してもらい、自分で好きなものを縫ってもらう。私一人が縫える枚数なんて限られるし。
それで、教室を開くつもりでマスターコース(当時は師範科)に進みました。
不思議なもので、教室を開くと決心したら「お教室はされないのですか?」と立て続けに聞かれたりしました。
私の住む地域では、「ニットソーイング」はまだあまり知られていません。
短時間で自分サイズの洋服が作れるニットソーイングの楽しさを、もっとたくさんの方に知ってほしい。
そして、楽しんでほしいのです。
きっと、人生が豊かになりますよ。
「お友達と、お揃いで♪」~生徒さんの作品~
生徒さんの作品です。
ストライプの生地で、こちらの2着が出来上がりました。
左「ベーシックチュニック」(LT-914)の長袖を半袖に。
右「フレアブラウス」(LT-063)の袖を長くアレンジ。
(ストライプの柄って、あまりなくて珍しいです。
見つけたら仕入れています^^)
チュニックはご自分用で、ブラウスはお友達から頼まれたもの。
「カリキュラムで作ったものを着て、自慢しているんですよ〜!」と、生徒さん。
同じ形で作ってほしいと、お友達からリクエストされたそうです。
今度はお二人で着て、自慢してくださいね〜♪
縫う時に、無意識にしている3つのこと。
縫う時(ミシンをかける時)、無意識にしていることがあります。
①まずは姿勢を正す。
背中や腰が丸くならないように、腰を立てます。
②そして「呼吸」。
息を吸って~、前に進む(フットコントローラーを踏む)と同時に息を吐いています。
だから、一度に縫う距離は、そう長くありません。
何となくその方が綺麗に縫えるような気がして^^
そうやって縫うことで、自然と腹式呼吸をしているし、身体の力を抜くことができます。
③あとは、脇を閉めること。
(↑9年ほど前の写真!まだ教室を始める前です。)
みなさんはどうですか?
息を止めて
肩に力が入り、
肘を上げて(脇を開けて)、
背中を丸めて必死に縫っていませんか?
怖い顔になってませんか?
「ミシンの後は何だか疲れる。」という方は、そうなっていないかチェックしてみてくださいね!
古着の活用法
幸せそうに埋もれている実家のワンコ。
価値観は、人それぞれ。
今日は、思うことを少し。
ニットソーイング教室の月謝は6,000円です。
それに教材費が1回につき2,000円(Aコース)。
月に4回カリキュラムを進めていくので、単純に計算して1か月に14,000円はかかるわけです。
カリキュラム以外のものを作るフリーの教室は、上記の値段+材料代・パターン代別途かかります。
この金額を「高い」と思うのか、「安い」と思うのか。
「高いので通えません。」という方も、もちろんいらっしゃいます。
一方で、「安い」とおっしゃる方は。
習い事って、これくらいはかかるもの。
それに、月に4回、みっちり教えてもらってこの値段は安いと思います!
私の場合。
ニットソーイング教室に通い始めたころは、前の仕事を辞めたばかりで無収入。
夫からは「自分でやりくりしてね。」と言われていたので、
ハンドメイドイベントに出店したり、オーダーを受けたりして通う分を捻出していました。
駐車場代と電車代が1回あたり2,000円弱かかることもあって、
「何か一つでも、新しいことを吸収してこよう!」と、毎回意気込んで行ってました(笑)
「遠い」「近い」も同じだな~と。
車で20分が「遠い」と感じる方もいらっしゃるし、
片道1時間半かけて通ってくださる方もいらっしゃいます。
私は電車で片道50分でした。
価値観は人それぞれなんです。
だから、「高いお金と時間を使って通うほどのものではない。」と思う方もいて当然。
ただ、私は
責任と、覚悟と、誇りを持って教室をしています。
「お金と時間がかかるけど、それでも通いたい!」というみなさんと、
楽しく心豊かな時間を一緒に過ごしたいと思っています。
今日のコーディネート
「今日のコーディネート」

ホームクラブ説明会用のポスターに掲載されました。
この時期、ニットソーイングクラブのホームクラブ説明会が開催されています。