作品展に出す作品を作る時。
今回、私がどんな気持ちで作ったのかを書いてみたいと思います。
今年3月の全国一斉作品展は、ファッションショーの選考会も兼ねていたんですね。
まず、直営店の作品展で選ばれる。
それから本部で選考会で、ファッションショーに出演するものが選ばれるという2段階でした。
作品を作る前に「よし、7月のファッションショーに出る!」と決めて、作品を作り始めました。
「出たいな。」「出れたらいいな~。」ではなく、「出る!」というところがポイント。
その前提で作るので、
暑い時期だから半袖。
遠くから見て舞台の上で映えるようにキラッとするものがいいよね。
ということでデザインと加工を決めました。
そして、出品したら結果が出るまで気にしない!(忘れること。)
あと、作品はあくまでも作品として割り切る。
「そんな派手なの、いつ着るの?」
「普段に着れない。」
とよく言われますが、普段に着るものとは別物としてとらえた方がいいと思っています。
作品展に出して、かつ普段に着れるものを・・・と思って作ると、中途半端になってしまいます。
思いっきりキラキラでいいんです。
フリフリでいいんです。
派手でいいんですよ。
もしそれを着る機会が無くても、「作品」としての役割は果たしているのです。
ポイントは
〇着地点を決めて、作り始める。
〇作品と普段着は別物。
ということです。
着地点は、個人の目標です。
例えば修了作品なら「会場の展示作品に選ばれる」とか、「何かしらの賞をもらう。」など。
人それぞれでいいのです。
たとえ結果が思い通りにならなかったとしても、目標がある方が作りやすいと思います。
あくまでも超個人的な考えです。
この通りにしなければ!とか、いい悪いではありません。
一つの考え方として、どなたかの参考になれば幸いです。
【ここからは、旅の記録。】
ファッションショーの時に泊まったホテルの部屋からの景色。
東京駅直結で、
お部屋の真下を電車が、新幹線が通ってる!
飛行機も、ファッションショーの会場も見える!
テンション上がりまくりでした(笑)
東京駅をウロウロしていたら、美味しそうなケーキを見つけました。
何と、1カット1,500円!
最初は「さすが東京だな〜、そんな高いの買えないわ〜。」と思ったんですが。
イートインの方には行列が出来てるし、そんな高い値段ってことは、美味しいに違いないのでは?
いや、絶対に美味しいはず。
1人分だし、買っちゃおう!
ってことで、お持ち帰り。
食べて納得しました。中身はほぼフルーツなんです。ゴロゴロとフルーツが出てくる出てくる!
もちろん美味しくて、1,500円の意味が分かりました。(ズコットというものらしいです。)
こんな非日常体験が出来るのも、旅の醍醐味ですね♡
夫や友達と一緒に行く旅行も好きですが、1人で行くのも好きです。
長々とお付き合いいただき、ありがとうございました♪
マスターコース生徒さんの作品です。
秋スタートのマスターコースのお二人は、今月で修了。
課題の中でも、これはポイント盛りだくさん、集大成のワンピースだと私は思っています。
「重ね着風ワンピース」(PCO-002)。
コンシールファスナーがメインですが、その他、巻ロックや縫い順、左右のバランス、バインダーもありますからね〜。
丸一日(と言っても、午前と午後の合計4時間)はかかります。
やはりコンシールファスナーだけでも時間がかかるので、巻ロックやバインダーに慣れておくことが必要かなと思います。
せっかくコンシールファスナーを学んだから、これに懲りずに別のパターンにも挑戦してほしいです^^
お二人とも、生地の選び方も上手です!
全て課題、本当によく頑張りました!
私もホッとしています^^
マスターコース生徒さんの作品です。
課題の「シングルジャケット」(PCT-006)。
こちらの生徒さんは「シームポケット付マーメイドスカート」(LB-025)と一緒に作られました。
ツイード調の生地で、スカートとセットでスーツみたいです。
こちらの生徒さんは白の無地で。
お二人とも綺麗に出来ました!
ニット生地でテーラーカラーのジャケットまで作れるなんて、すごいですよね!
って、生徒さんが作る度にいつも思います。
マスターコースならでは、です。
生徒さんの作品です。
紺色系でまとめた「レイヤード風シャツブラウス」(LT-967)。
「このチェックの生地が好きで、大事に取ってました!」と、生徒さん。
うんうん、好きな生地は、余すことなく使いたいですよね!
ちょうど衿と袖口、裾が取れるくらい残っていました。
このパターンなら、そんな残り少ない生地を使えます。
とても素敵な仕上がりです♡
満足された様子を見て、私も嬉しかったです。
右「後ギャザーブラウス」(LT-844)。
生徒さんの作品です。
綺麗なブルーの生地で作られたのは「クロスタックスリーブチュニック」(LT-670)。
その名の通り、袖がクロスタックなんです。
難しそうに見えるかもしれませんが、実はとても簡単。
袖口が広く涼しいので、夏にもオススメのパターンです♪
マスターコース生徒さんの作品です。
課題に入ってる「切替ギャザーワンピース」(LO-090)。
ロックミシンのアタッチメントを使ってギャザーを寄せていく、というのが課題です。
ギャザーを寄せながら、縫い合わせもできてしまうという優れもの。
ただ、ちょっとしたコツと練習が必要です。
力が入っていたり、生地を引っ張るクセがあると、上手くギャザーが寄らないんですね。
お二人とも練習を頑張って、綺麗に出来上がりました!
「えーん」って泣き声が聞こえてきそうな(笑)後ろ姿に、
私は「力を抜いて!その調子!あとちょっとですよ!頑張って!」と声援を送ってました^^
7月2日に行われたニットソーイングクラブファッションショーで着た服を紹介します。
(長文、写真多めです。)
加工の種類は、ダイアミド。
OB講習会で習った、ダイアミドに箔をプラスした「Easy箔」という加工です。
ワンピースは「ポケット付ワンピース」(LO-335)に、「後ギャザーカーディガン」(LT-1008)。
カーディガンは最初、ロングを作りました。
でも実際重ねて着てみたら、短い方がいい!と、この長さに。
加工の手順は、まず丸く切ったダイアミドをバランスを見ながら貼って、その上に箔を貼ります。
ダイアミドを貼ったところまでは良かったのですが、剥離紙が綺麗に剝がれないというハプニングが!
セロハンテープ、ガムテープを使っても、5ミリずつくらい、しかもまだらにしか剥がれない、、、。
これだけの量をすでに貼ってしまっていて、全てをはがすには一体どれくらいの時間がかかるのだろう、、、。
気が遠くなる私(笑)
(もともと前のバージョンのダイアミドがはがれにくいものみたいで。古くなっていたのもあり、難しかったみたいです。
今販売されているのはスッとはがれるので、ご心配なく!)
どうしよう、提出まで時間もないし、作りなおすのも生地が無い。
考えた結果、とりあえすナフコ(近くのホームセンターです。)に行ってみようと。
(ん?なぜナフコ?でしょ・笑。困ったときのナフコなのです。)
そしたら、いいものがありました!
強力粘着。
これでダメなら別の生地で作りなおすしかない。
結果、はがれました!
一人で「うわぁ~♡」と喜びの声を上げながら(笑)
それでも一気にはできないので少しずつ丁寧に、時間をかけて進めていきました。
簡単にできるから「Easy箔」のはずなのに、全然Easyじゃなかったという(笑)
だから、出来上がった時の喜びもひとしお♡
透ける生地なので、下にキラキラのアンダーワンピースを重ねています。
動くたびにキラキラして、舞台で映えますよね。
最初は玉虫色の箔を使おうと思っていたけど、シルバーとブルーにしました。
一人で作ってると、迷ったときに分からなくなることが多くて。
箔の色やカーディガンの丈など、母と姉に客観的意見をもらって、納得いくものが出来ました。
身内は、正直かつ的確に、アドバイスをくれますからね~。
ほんと助かりました!
ファッションショーの会場では
「宇宙みたい。」
「シャボン玉みたい。」
「その丸は、どうやって書いたの?」(コンパスを使いました。)
「生地全体がキラキラしてるのはどうして?」(その度にワンピースをめくって説明してました。)
等々、たくさん声をかけていただきました。
もっとサクッと出来上がるはずだったのに、ものすごーく時間と手間をかける羽目になったという。
だからね、選ばれて本当に良かったです。
そうそう、「ダイアミド賞」の賞状と記念品もいただきました。
記念品は、貼りものがいろいろセットになっていました。
嬉しい♡
長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。
作品を作る時の「コツ」というか、「想い」「どんな心持ちで作るのか」
についても書きたいことがあるので、また別の機会に^^
マスターコース生徒さんの作品です。
課題に入ってる「オパール加工」をしました。
二次加工の一種です。
こちらのお二人は、前身頃の胸元に模様を入れました。
模様の部分が透けるので、何となく夏のイメージ。
下に重ねる色で印象が変わるから、着こなしを楽しめますよ〜。
こちらの生徒さんは下の方に配置。
オパール加工は、必ず指定生地でします。
指定生地でないと、穴が空いてしまいますからね。
「何でこんなになるのか不思議!」と、
みなさんの反応がいい加工の一つです^^
今月はバインダーのイベントをしています。
今日までに出来上がった作品を紹介しますね!
こちらの生徒さんはブルーの生地で「キャミソール」(LT-067)を。
前も後ろも、綺麗です。
1センチバインダーで、縫うところが少なくあっという間に出来上がります。
同じ生地で「ギャザースリーブブラウス」(LT-812)も出来上がりました。
1.5センチバインダーを使います。
こちらは別の生徒さんの作品。
身頃は別の生地で、バインダー部分だけイベント用の生地を使っています。
別の生地を使うのもいいですね!
また、こちらはベージュの生地で作られた生徒さん。
同じ形だけど、全く違うものに見えるのがおもしろいところ。
もう1着は「後レースアップブラウス」(LT-813)を。
小柄な生徒さんに合わせて、衿ぐりを狭くしてみました。
トルソーには窮屈そうですが、ご本人にはちょうどいいサイズ感でした。
バインダー、苦手意識がある方もいらっしゃると思います。
いつの間にか自己流になっていたり、ちょっとしたコツをお伝えできたかなと思います。
たまたま「バインダーをしたいんです!」という生徒さんが2人いらっしゃったり、ちょうどいい復習になりました。